2014年 03月 04日
ジアルジア症
|
子犬を新たにご家族として迎えることは本当に嬉しいものですね。
と同時に、体調のことで一喜一憂することも多いかと思います。
特に、「食欲の有無」や「下痢、嘔吐」は、体調を崩す大きな要因となるため、これらの症状はことさら心配ですね。
最近は、子犬の時期の伝染病ワクチン接種がきちんとされるようになってきたため、「伝染病」による下痢や嘔吐によるトラブルは少なくなっています。
しかし、依然として多いのが「ジアルジア症」です。
ジアルジア症は、人獣共通の消化管内寄生虫です(つまり人にもうつる恐れがある寄生虫)。肉眼では確認できないような大変小さいランブル鞭毛虫という原虫が原因となります。
感染経路は、ランブル鞭毛虫が直接口の中に入ることにより成立します。
ジアルジア症に感染すると、子犬の場合は数日以内に、水っぽい、または粘り気のある下痢をするようになります。ひどい場合は、体重が落ち、発育不良となります。
よくあるパターンとしては、「いいウンチ」と「柔らかいウンチ」を日によって交互に繰り返すというものです。
このため、飼い主さんも、ついつい(治ったのかな?それとも子犬ってこんなものかなあ。)と様子をみてしまいがちです。
成犬は多くの場合、感染しても特に症状が現れません。
どこで感染するの?ということですが、病院に受診され、このジアルジアを確認したワンちゃんのほとんどが、ペットショップさんで購入した子ということから、ショップまでの流通ルートのどこかで、やはり感染してしまっていると考えられます。
もちろん、ショップさんでの健康診断において、検便も当然チェック項目に含まれているとは思うのですが、ジアルジアの顕微鏡での検出率が決して良いとはいえないため、検査をすり抜けてしまう可能性もあります。
最近では、ジアルジアを検出する「キット」が発売されており、顕微鏡で見つからなくても、かなり正確に調べることができるので、当院ではキットを利用して調べるようにしています。
(写真は、検査の結果を示します。青いぼっちが現れると「陽性」と判断します)
ただ、難点なのは「お高い。。。。」
当院では、3,000円(税別)/検査 お願いさせていただいております(キット本体が高いのですいません)
しかも、最低でも、治療前と治療後で2回は調べる必要があるのでなおさらです。
治療についても、きちんと認可された専用のお薬がないので、治療の確実性に欠けるところがあり、繰り返しの投薬が必要になることもしばしばです。加えて、下痢の治療も必要です。
このような厄介なジアルジアですので、子犬を迎えたら、その子が「いいウンチ」をしていても、できれば検査キットを用いて、検便していただくことをお勧めします。
と同時に、体調のことで一喜一憂することも多いかと思います。
特に、「食欲の有無」や「下痢、嘔吐」は、体調を崩す大きな要因となるため、これらの症状はことさら心配ですね。
最近は、子犬の時期の伝染病ワクチン接種がきちんとされるようになってきたため、「伝染病」による下痢や嘔吐によるトラブルは少なくなっています。
しかし、依然として多いのが「ジアルジア症」です。
ジアルジア症は、人獣共通の消化管内寄生虫です(つまり人にもうつる恐れがある寄生虫)。肉眼では確認できないような大変小さいランブル鞭毛虫という原虫が原因となります。
感染経路は、ランブル鞭毛虫が直接口の中に入ることにより成立します。
ジアルジア症に感染すると、子犬の場合は数日以内に、水っぽい、または粘り気のある下痢をするようになります。ひどい場合は、体重が落ち、発育不良となります。
よくあるパターンとしては、「いいウンチ」と「柔らかいウンチ」を日によって交互に繰り返すというものです。
このため、飼い主さんも、ついつい(治ったのかな?それとも子犬ってこんなものかなあ。)と様子をみてしまいがちです。
成犬は多くの場合、感染しても特に症状が現れません。
どこで感染するの?ということですが、病院に受診され、このジアルジアを確認したワンちゃんのほとんどが、ペットショップさんで購入した子ということから、ショップまでの流通ルートのどこかで、やはり感染してしまっていると考えられます。
もちろん、ショップさんでの健康診断において、検便も当然チェック項目に含まれているとは思うのですが、ジアルジアの顕微鏡での検出率が決して良いとはいえないため、検査をすり抜けてしまう可能性もあります。
最近では、ジアルジアを検出する「キット」が発売されており、顕微鏡で見つからなくても、かなり正確に調べることができるので、当院ではキットを利用して調べるようにしています。
(写真は、検査の結果を示します。青いぼっちが現れると「陽性」と判断します)
ただ、難点なのは「お高い。。。。」
当院では、3,000円(税別)/検査 お願いさせていただいております(キット本体が高いのですいません)
しかも、最低でも、治療前と治療後で2回は調べる必要があるのでなおさらです。
治療についても、きちんと認可された専用のお薬がないので、治療の確実性に欠けるところがあり、繰り返しの投薬が必要になることもしばしばです。加えて、下痢の治療も必要です。
このような厄介なジアルジアですので、子犬を迎えたら、その子が「いいウンチ」をしていても、できれば検査キットを用いて、検便していただくことをお勧めします。
by yamase_vet
| 2014-03-04 18:10
| dogs